会社名:株式会社STOCKCREW
移転先:千葉県八千代市「Chiba Central Dock」
倉庫面積:延床1万5,000㎡
事業内容:EC事業者向けの物流支援サービス
課題:効率面での制約 / コスト増
株式会社STOCKCREW様は、EC事業者向けの物流支援サービスを展開し、年々取扱量が増加する中で顧客数も2,000社を超える規模へと拡大されてきました。
すでに弊社AMRを80台導入いただいており、これまで「Chiba Dock1」「Chiba Dock2」の2拠点で運用を続けてこられました。
しかし、在庫や作業が分散することによる効率面での制約や、コスト増といった課題も生じていました。
そうした状況を踏まえ、物流オペレーションの更なる効率化と将来の成長に備えるため、2025年8月12日より両拠点を統合した新拠点「Chiba Central Dock」を稼働開始されました。
倉庫面積は延床1万5,000㎡。移設対象は膨大な在庫商品と80台のAMRです。
出荷停止が許される期間はわずか3日間、8月9日から11日までの限定という厳しい条件下で、「わずか3日で倉庫移転を完了し、8月12日午前0時には出荷を再開する」という前代未聞の挑戦に臨むこととなりました。
限られた時間と膨大な設備・在庫を前に、徹底した計画と効率的な作業が求められる、まさに一大プロジェクトでした。
シリウスのマッピング技術は高い柔軟性を持ち、棚がまだ設置されていない空間でも空箱を配置するだけで、移転後のレイアウトを仮想的に再現し、迅速かつ効率的にマップを作成できます。
ソフトウェアについても圧倒的に簡便で、1万5,000㎡規模の複雑な交通ルール設定もわずか48時間で完了します。
また、床工事が不要のため、既存の65台の設備をそのまま新拠点に移設し、移設後すぐに稼働できる高い可搬性も実現。現場のレイアウト変更や拠点移転をスピーディかつ柔軟にサポートします。
8月9日から11日までの緊迫の72時間、ネットワーク不具合や予期せぬトラブルが次々と発生する中、シリウスジャパンの代表取締役社長であるGraceは、自ら現場に常駐し、深夜まで調整と対応にあたりました。
膨大な在庫と80台のAMRを抱える現場での作業は一刻の猶予も許されず、計画通りの移設を実現するため、スタッフ全員が一体となって取り組みました。
そして8月12日午前0時、全てのAMRが新マップ上で稼働を開始。同日昼には、ピッキング行数1万5,612行、処理数1万9,842ピースを達成し、通常オペレーションへ完全復帰を果たしました。
限られた時間での前例のない移設プロジェクトを、見事に成功させた瞬間でした。
①出荷停止期間をわずか3日に抑制
②移転直後から通常稼働レベルを実現
③大規模拠点統合によるコスト削減と業務効率化
今回のプロジェクトでは、出荷停止期間をわずか3日に抑えるという極めて厳しい条件のもと、倉庫移転と大規模拠点統合を同時に実施しました。
限られた期間内での移設作業にもかかわらず、移転直後からすべての設備が稼働し、通常のオペレーションレベルを即座に実現しました。これにより、膨大な在庫や80台のAMRを抱える現場でもスムーズな業務継続が可能となりました。
また、大規模拠点の統合により物流コストの削減と業務効率の向上も同時に達成。移転の迅速性と効率性、そして運用安定性を兼ね備えた前例のないプロジェクトとして、現場の生産性向上に大きく貢献しました。
2027年までに「Chiba Central Dock」は4万6,000㎡規模へ拡張予定で、ピッキングだけでなく入庫・補充・検品・梱包までを含む倉庫全体の自動化を目指しています。
経済産業省の「持続可能な物流効率化実証事業」にも採択され、社会的期待も高まっています。
ある現場責任者は、「グレースさんは、うちの社員以上にコミットしてくれていました。あの3日間の挑戦は、シリウスAMRなくしては成し得なかったと思います」と語りました。
シリウスAMRの導入により、複雑で高密度なオペレーションでも短期間で通常稼働レベルを達成し、今後の大規模自動化に向けた基盤を築きました。物流現場の未来を変える挑戦が、ここから始まります。
「LOGISTIC TODAY」では、当社代表取締役社長 二エユハン(グレース)による本導入事例のインタビュー記事が公開されてますので、ぜひご覧ください。