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ピッキングシステムとは?種類や仕組み・導入についても解説

作成者: UCHIYAMA YUDAI|Jun 16, 2025 10:31:06 AM

ピッキングシステムとは?種類や仕組み・導入についても解説

ピッキング作業とは、オーダーを受けた商品を必要数だけ倉庫から取り出す作業です。

商品を販売することで売上を獲得することから、ピッキング作業は物流にはなくてはならない作業といえます。

しかし、手作業でピッキングを行うと、商品や数量を間違えてしまうリスクが付きまといます。

本記事では、ピッキングシステムとはどのようなものなのかについて、種類や仕組み・導入とあわせて解説します。

 

ピッキングシステムとは?

ピッキングシステムとは、倉庫や物流現場で商品の取り出し作業を支援するためのシステムです。

従来の手作業に比べ、効率化やミス防止を実現できるため、多くの現場で導入されるようになりました。

近年では、ロボットやデジタル技術を活用した高度なピッキングシステムも登場し、倉庫自動化の重要な役割を担っています。

 

ピッキングシステムの仕組み

ピッキングシステムは、棚や商品に設置された表示装置や音声案内を用いて、作業者に取り出す商品を指示します。

リアルタイムで情報を更新しながら作業を進めるため、出荷ミスの防止や作業スピードの向上に効果を発揮します。

また、ハンディーターミナルやタブレットと連携するシステムもあり、柔軟な運用が可能です。

 

ピッキングシステムの種類と仕組み

こちらでは、ピッキングシステムの種類と仕組みをご紹介します。

 

デジタルピッキング

デジタルピッキングシステムは、ランプやディスプレイを使ってピッキング対象の商品と数量を作業者に指示する方法です。

ランプが点灯した棚から商品を取るだけの簡単な操作であり、作業スピードが大幅に向上します。

リアルタイムで出荷状況を把握できるため、管理者にとっても非常に有用なシステムといえるでしょう。

 

ボイスピッキング

ボイスピッキングは、音声ガイドによって作業指示を行う仕組みであり、作業者はヘッドセット越しの指示に従ってピックします。

ハンズフリーで作業できるため、動きながら指示を受けることが可能となり、作業効率の向上が期待できます。

また、両手が空くため、大型商品や重量物の取り扱いにも適しています。

 

プロジェクションピッキング

プロジェクションピッキングは、商品のある棚に直接情報を投影し、作業者に指示を出す最新の方式です。

棚に設置されたプロジェクターが、ピッキング対象の商品名や数量を映し出します。

表示を目で確認しながら商品を取り出せるため、作業の直感性が高まり、ミスのリスクをさらに低減できます。

 

在庫管理システム機能付きのピッキング

在庫管理システム(WMS)と連携したピッキングシステムは、在庫情報とリアルタイムで連動しながら作業指示を出します。

在庫数の管理や出荷指示が自動化されるため、人的ミスの発生を大幅に防止可能です。

また、ハンディーターミナルやタブレットを使った作業も一般的で、物流業務全体の効率化に直結します。

 

ピッキングシステムを導入するメリット

ピッキングシステムを導入することで、以下のようなメリットを得られます。

 

作業の効率化につながる

ピッキングシステムは、作業者にリアルタイムで指示を出し、最適な作業フローを提供します。

商品を探す手間や無駄な移動を減少させ、作業時間を大幅に短縮できます。

 

人件費の削減ができる

自動化が進むことで、作業の負担が軽減され、作業者の人数を減らすことが可能です。

作業が効率化されるため、同じ規模の業務を少ない人数でこなすことができ、人件費および教育費の削減につながります。

 

品質の向上につながる

ピッキングシステムは、出荷ミスや取り間違いを防止する機能が備わっています。

バーコード読み取りや音声案内、ランプの点灯といったシステムが、作業者を正確に誘導し、品質の向上を実現します。

 

ピッキングシステムを導入するデメリット

一方、ピッキングシステムを導入することで、下記のようなデメリットが生じることがあります。

 

緊急対応が難しい

ピッキングシステムは通常、効率化を重視した作業フローに基づいています。

そのため、急な注文や特殊な依頼に対応する際に柔軟性が欠けることがあります。

特に、システムの更新やカスタマイズに時間がかかる場合、早急な対応が難しくなる可能性が考えられます。

➡シリウスAMRであれば、急なオーダー対応も可能です。システムの更新やカスタマイズも不要、緊急オーダーへの柔軟な対応が可能であるのはシリウスAMRの特徴のひとつとなります。

 

導入コストや一定の期間が必要

ピッキングシステムを導入するには、システムの設計・導入、設備の設置やトレーニングといった初期投資が必要です。

これらの初期費用は高額になる傾向にあり、中小企業にとっては大きな負担となる場合もあります。

また、システムが十分に稼働するまでには一定の時間がかかるため、導入から効果が現れるまでにある程度の期間が必要です。

➡シリウスAMRであれば、

・システムとの連携無しにCSVデータでの運用もできます。

・トレーニングもほぼ不要で、新規作業者も即戦力として活躍することができます。

・RaaS(ロボットのサブスク)により、初期導入費用も抑えて導入することができます。

・稼働、立上げまで他社では出来ないスピードをシリウスであれば可能です。

 

ピッキングシステムの選び方

ピッキングシステムを選ぶ際は、下記のポイントを押さえておきましょう。

 

倉庫規模に合ったピッキングシステムか

システムが倉庫のサイズやレイアウトに合っていないと、効率的に作業を行うことができません。

そのため、ピッキングシステムを導入する際は、倉庫の規模や構造に合わせて選びましょう。

 

取り扱う商品に合っているか

多品種少量の商品を扱う場合や、大型・重量物を扱う場合には、それぞれ特化したシステムが必要です。

商品特性に応じて、システムが柔軟に対応できるか確認しましょう。

 

サポートは充実しているか

導入後にトラブルが発生した際、迅速に対応してくれるサポートがあるかどうかを確認しましょう。

また、システムの更新やメンテナンスがスムーズに行えるかも選定のポイントとなります。

 

おわりに

本記事では、ピッキングシステムとはどのようなものなのかについて解説しました。

ピッキングシステムとは、倉庫や物流現場で商品の取り出し作業を支援するためのシステムです。

デジタルピッキングやボイスピッキング、プロジェクションピッキングといった、さまざまな種類が含まれています。

導入することで、作業の効率化につながる、人件費の削減ができる、品質の向上につながるといったメリットを得られます。

ピッキングの効率化を検討しているときは、ピッキングシステムの導入を検討しましょう。